いま1歳3か月

子供はあっという間に育ってしまうらしいので、今今の気持ちを残しておきたいと思っている。

うちの子供は大変よく笑い、よく食べてよく寝てかわいい。いま1歳3か月。 保育園に迎えに行くと「ウキャ!」と笑って全身で喜んでくれる。 ご飯もむしゃむしゃたべる。舌を動かすのが上手になってきて、ニンジンやお肉の塊はべっとだしてしまう。納豆が大好きで納豆に混ぜるとなんでも食べる。おやつはつかみ食べするが、おにぎりやおやき、ハンバーグなどは「食べさせてくれるんでしょ、口まで持ってきてください」という感じで待っている。自分のペースがあるらしく、ゆっくり食べたいときはゆっくりしか食べないし、お茶を飲みたいときはお茶以外を口元にもっていくと盛大に怒る。

日々できることが増えていて、4月ごろにおもちゃを箱の中にポトンと落とす遊びをいきなり始めた。そのころまたいきなりつかみ食べを始め、ハンバーグをすごい勢いでむしゃむしゃ食べて感激した。 最近ではおしりを押して立たせてあげるとしばらくつかまり立ちをしているし、お座りしてその場で足で地面をけって360回転して周囲を見回すのがお気に入りだ。

実際のところ、育児書の〇か月にはこれができるようになります、という記述と比べると遅い。当然やきもきしている。最初のころは毎月育児書の記述を皿のように読み込んで、どこに何が書いてあるか完璧に把握していた。これが唯一信頼できるドキュメントだった。6か月ごろから育児書の記述が当てはまらなくなってきて、最近ではあまり読む気も起らなくなってしまった。熱を出したりトラブルの際だけ読んでいる。母子手帳の〇か月検診のチェックリスト「〇〇ができますか」みたいなやつも、できないことも多いので、チェックを書いていない。

育児経験などなく、すべて手探りでやっている。 はいはいができるようになる前にお座りをさせすぎて、手足を鍛える機会がなかったのだろうか。でもあのころはうつ伏せを嫌がって、仰向けにしないと泣いていたし、お座りをさせると機嫌よく遊んでいた。今でも、仰向けのほうが安定するし手を使って遊べるので、ほっといたらずっと仰向けで遊んでいる。 生まれたとき小さかったから、体重がちゃんと増えていると安心した。ミルクをしっかり飲んでくれたので体重が増えなくて悩むことはなかった。体重に対して筋力がつかなかったのだろうか。そうだったとしてどうすればよかったのか。 筋力というより体の使い方がわかってないのかもしれない。そうだとして、どんな遊びをすればよかったのか、子供と遊べる時間のうち、子供が機嫌がよくて体調も良くて、こちらがやりたい遊びを向こうができるようなタイミングがそんなにあっただろうか。なるべくうつ伏せで遊ぶ時間を増やしてあげてと言われて、なるべくそうしていたつもりだが、足りないのだろうか。

振り返ってあれがよかったか、これがよくなかったかと考えるのは建設的じゃないことはわかっている。普段はしない。今はブログを書いているからわざわざ思い出しているだけだ。 普段は考えないようにしている。

焦らなくていいよ、とみんな言ってくれる。保育園でも、いつも行く小児科でも、こちらを焦らせるようなことは言わないようにしてくれている(のだろうか)。こちらも特段焦って何かしているわけではない。というか何かできるわけでもない。 ただ、月に1回、生まれた病院でフォローアップがあって、そこで精密検査をしましょうかということになった。こういうことがあると焦ったほうがいいんだろうかと思う。保育園でもあそこの両親はのんびりしてるねと思われているんだろうか。 ある親戚が妻と電話で「まだはいはいしないのか、病院に行かなくていいのか」と言って、残念ながらかなりデリカシーのない言い方だったこともあって、妻と一時的に仲違いしたことがあった。昔の人の感覚ではそうなんだろうと思う。

私としては基本的に子供のペースに合わせたらいいと思っている。万一何か病気を見落としたら困るので、精密検査を受けましょうと医者に言われたら受けるというスタンスだ。焦って〇〇ができないから駄目だという考えにはまるのは避けたい。たぶんその穴には出口はない。子供としても早く立って歩けたほうが楽しいだろうから、できる手伝いは何でもやるが、いま何か困っているわけではなく機嫌よく楽しんでくれているとおもう。