おしり歩き

時の流れの速さに押し流されながら生きている。些事は認識する以前に遠ざかってしまうようだ。 ここにはそんな些事の輝きを掬って残しておきたい。

前回から様々なことがあった。

子供はつかまり立ちをするようになった。膝の上に座ったところから手を斜め前に引っ張るとすくっと立った。立つ姿を見るたびに親が「立ったー」と喜ぶので、子供も「たったー」というようになった。


あんなにうつ伏せが嫌だった子が、暑い夜は背中を冷やすため寝返りをする。寝ている間の横回転と縦回転が激しい。親の安眠のため、子供の布団と親の布団を部屋の反対側に離して寝ていたが、子供がふとんから床に落ちる音で目が覚め、布団に戻すために部屋の反対側まで行くので、結局布団を並べて横で寝たほうが比較的寝れる。しかし何回か蹴られて起きる。 先日はうつ伏せで寝ていた子が、目を覚ますやそのまま手をついてお座りになった。子が!自分で!!どれだけうつ伏せに慣れさせようと努力したことか。親の心をよそに、子は平然としている。


かまり立ちと前後して、お座りのまま床を蹴って後ろに進むようになった。また同じころ、お座りしたままその場で360度回転するようになった。周りを見渡すのが楽しく、おもちゃのブロックを積むごとに1回転する。赤い消防車のおもちゃを買ってもらい、それを地面につけてくるくる回転して走らせる。

1-2週間したころ、目の前の床を両手でバンバンたたき、前方にあるおもちゃを取ろうとしている。その勢いで前に進めることを学んだ。座ったまま前に進めるようになった。勢いよく体を前に倒すのと同時に足を屈曲し、おしりの位置を15センチほど前に進める。これが上手になり、おもちゃの消防車を片手で持って部屋の端から端まで進む。ここ数日の夜の入り、いつまでもそうやって部屋を何週も旅してから眠る。


おしり歩きで私のほうに近づいて来て両手を差し出す。肩につかまり立ちさせろと言っている。つかまり立ちして部屋を見渡し、お気に入りの毛布が部屋の片隅に落ちているのを見つけ、「おっ」と言って指差す。本当に遠くからでも、洗濯物の中に埋もれていても見つける。眠い時、疲れた時は毛布を吸ってまったりする。毛布は唾液でべろべろになるので毎日洗濯して、洗い替え含めて2枚でローテーションしている。


一人遊びさせて、少し離れたところで仕事をしていると、こっちにおもちゃを差し出して「どうぞー(どじょー)」という。こう言うとおもちゃを取りに来てくれることを学習している。

目の前を救急車が横切るのを見て「ぶーぶーいったー」とはっきり言った。いつも親が「ブーブー行ったねー」と言っているのの真似だろうか。二語語...?


絵本は読むというよりめくる。めくって違う絵が出てくるのが楽しいようだ。 学研こどもずかんを買ってあげたら、めくりやすいし気に入っている。モノレールの絵を毎回指差す。いつも乗っている、そして頭上を通り過ぎるあのモノレールだと認識しているのだろうか。本当に...?

0さい~4さい こどもずかん 英語つき (学研こどもずかん) 幼児向け 図鑑

はじめて図書館に行った。2階は子供向けエリアになっていて、いろんな絵本がめくり放題だ。紙芝居や大型絵本などめくりがいがある。歩けるようになったら自分で好きな本のところに行ける。そうしたら一日中楽しめるかもしれない。