2022/5/6

妹夫婦が2歳になる姪を連れて実家に来ていた。人見知りが佳境の時期で、私やうちの子とは目も合わせてくれなかった。この連休の帰省で、慣れない実家に泊まり、普段合わない人と顔を合わせ、くつろげない日々に疲れてしまったらしい。 一日一緒に遊び、帰る頃にようやく緊張がほぐれて声が出るようになったが、私が抱っこしようと手を伸ばすと、大泣きしてしまった。 うちの子もそこまで激しくはないが人見知りする時期であり、知らない人に話しかけられると泣いたり、知らない場所に行くと緊張して一言もしゃべらない。しばらく一緒に遊んでいるとようやく「だーだあ、だーだー」と喋りだし、徐々に笑顔を見せてくれる。

姪の様子は、うちの子も近いうちにこんなふうにかわいく周りを困らせるようになるのかと思わせると同時に、このような反応は大人の間でも見慣れているような気もした。さらに言うと、私自身が勤務中、目の前で繰り広げられる会話から目を背けたい、私に会話を振らないでほしい、オンライン会議の場合はずっとミュートしておくので存在を忘れてもらいたい、次回から参加しなくても誰にも気づかれないでもらえるとありがたい、と日々思っている。自分が自信をもって回答できる技術的な話題ならいくらでも参加するが、残念ながら私の技術的知見の地平は狭く浅く、そのような話題は多くないし、大抵の会議は参加者みんながよくわかっていない議題について想像を膨らませながら進む。その膨らんだ風船の処理は私では責任を持ちかねるので、誰か回収してくれ。

私は複合的な要因で会議で居心地の悪さを感じる。

  • 議題に対して自分では自信ある意見が出せない
  • そもそも議題が整理されていないので、そこから整理するのは荷が重い
  • とっ散らかった議論でいいなら、これは雑談だから収束しなくてもいい、という安心感がほしい

子供は、何か役割をもらって、それを全員の注目を浴びる中で実演して褒められたい。「やあこんにちは、あなた何ができるんだい」となるのが最悪で、恥ずかしがって親の背中に顔を埋めることになる。「走るのが速いんだってね、走って見せてよ」と言って走らせると勝手に走る。