前書き
なんだか疲れてしまって、仕事が手に付かなくなってしまいました。あれもこれもやらないといけないんだけど、フォルダを開いた瞬間「ああ無理…」となるのを朝から何度も繰り返しています。これはちょっと休んだ方がいいということで横になってみたものの寝れず、自分がいかに役に立たないかについて考えてしまいます。
そもそもなぜこうなったのかを考えてみます。最近疲れがたまっているところに、土日しっかり遊んで回復できず、そのまま月曜日に突入し、何とか今日(火曜日)の打合せに向けての進捗を出そうとゴリゴリやったものの、結局間に合いませんでした。今日の打ち合わせをスキップしてもらう連絡をしたところで、気持ちが切れてしまった感じがします。
こういう時、世のエンジニアたちはどうしてるんだろうかと検索したところ、21 Proven Ways To Overcome Impostor Syndrome という記事にたどり着きました。Impostor Syndrome(詐欺師症候群)とは、「自分は大して成果を出していないし、能力もない。今にも詐欺師であることがばれて怒られてしまう」と感じる傾向のことらしいです
(参考:Impostor Syndromeについて)
qiita.com
このところの私の精神状態は確かにこれで説明できるかもしれない(実際最近大した成果を出していないんですが…いやこう感じること自体Impostor Syndromeなのか...)。このまま仕事をしても今日は何もできなそうなので、この記事を読んで訳を書いてみようと思います。
以下、ブロガーKyle Eschenroeder氏による記事の意訳、抄訳です
startupbros.com
1. 肩の力を抜け
自分が詐欺師だと感じる時はたいてい、自分が実際よりも重要人物だと考えているときだ。自分が偽物だと感じるのは、実際には存在しない完璧さを追い求めていることに関係がある。過剰な自己期待を手放すことで、詐欺師症候群を軽減するのにかなり役立つ。
2. 自分の成功に自分が果たした役割を認めろ
自分が詐欺師だと感じるのは、「自分の成功を内部化できない」からだ。ほかの人よりたまたま運に恵まれていたから成功しただけで、そんな成功に何の価値もないと感じてしまう。(大富豪ロックフェラーの息子は何をしてもそう感じただろう。)
実際には、世の中の多くの人はどれだけ運に恵まれても何も成し遂げずに終わる。幸運はそれを受け止める準備のできていた人のところに来る。確かに運の良し悪しはあっただろうが、あなたが今の場所にたどり着いたのは、あなたが"No" と言うこともできた場面で"Yes"と言ったからだ。
3. 他者へのお役立ちに集中しろ
自分が詐欺師だと感じるのは自分の利益が気になるときだ。失敗したらみんな私を笑うだろう、とか、私は他の人より知識が足りない、とか、etc, etc...
一番手っ取り早く考えを切り替えるには、自分の利益から目を離して他の人を助けることに集中することだ。
4. 自分に良いことを言ってくれる人のファイルを作っておけ
私(Kyle)は自分の記事が役に立ったとwebに書いてくれている人を見るたびにスクリーンショットを取っている。これはとても良かった。自分が詐欺師かもしれないと思うたびに、この人たちの話を読み返す。
5. 他人と比較するのはやめろ
著名な作家、文筆家がブログをたくさん書いている。にもかかわらず私(Kyle)がブログを書いているのは、それでも書く価値があると思うからだ。他人と比較するといとも簡単に「あいつと比べて私の人生はうんこだ…」の罠に陥る。あなたは他人の人生を生きる必要はない。あなたは自分の人生を生きろ。Facebookを閉じろ。インスタを消せ。他人の素敵な経歴を読むのをやめろ。あなたは詐欺師ではない。あなたはあなた自身だ。
6. 自分を偽るな
ねじれた傲慢さが詐欺師症候群を引き起こすことがあり、それは(たいてい無意識に)自分には制御不能な巨大な力があると思い込んでいることだ。あるいは、自分は変人だと思っていることかもしれない。人は間違いなく自分にしかできない価値を提供することができる。できるのだが、そこまで特異な価値ではないのだ。もう一度言うが、肩の力を抜け。そこまであなたは変人ではない。
やってみよう
30分ほど、自分の一番特異な点を書き出してみよう。誰にも見せてはいけない。変わった信念、ひどい考え、人に隠していることを書いてみる。紙に並んだこれらを見ても何か変わるわけではないが、外部化することで客観的に見ることができる。
7. 全部ビジネス/実験だと思え
試しに製品を売ってみて、売れたら続けるし、売れなかったらやめるだけ。売れなかったら失敗にこだわらずさっさと次を試す。ちょっと実験してみてるだけ。この考えで行くと自由にものを創れるようになる。
8. 「ちょっと詐欺師症候群なんで…」と言え
言うとちょっとましになる。
9. 忘れるな:失敗するのは悪ではない
最高のバスケットボール選手でもシュートを外す。どんなトレーダーも損をする。失敗はゲームの一部だから避けられない。失敗を喜ぶわけではないが、失敗したからと言ってあなたが役立たずと言うわけではない。
10. ここはあなたの場所
“Nobody Belongs Here More Than You” という本があって読んでないが、タイトルは良い。自分がゲームに参加してはいけないような気がする時もあるが、考えてみれば人はどうせいつか死ぬ。それまでに一時的にいろんな居場所を経由するだけだ。
人は受け入れることができる。他者と自分を。消去法的にではなく、自分がこの場所を望んで選び取ったと思えれば(同時に、他の人も同様にこの場所を選んだと思えれば)、他人とより強いつながりを感じることができるだろう。
11. 遠慮は周りのためにならない
自分がもっとつよつよだったら…とか自分は力不足で…とか考えている間に、周りのやる気が下がっていく。謙虚な態度は、あなたの力を求めている人たちをがっかりさせる。
みんな何もわからないままやっている。あなたが提供できる一番の貢献は、わからないまま前に踏み出すことだ。それが周りのみんなを前に進ませることになる。
12. あなたはいつか死ぬ
自分には無理だと思ってやらなかったことを、死ぬ間際になって後悔したいか?おそらくその時の自分が力不足だという考えを払い去りたいと思うだろう。後になってしまってからそれはできないが、今はできる。
13. 連続意識筆記
上でも似たような方法を述べたが、今度は特に目的なく30分書き続けてみよう。ペンを止めてはいけない。書くことがなければ、書くことがないと書く。これで自分の中の詐欺師症候群を白日の下にさらすことができる。
14. 何ができるかを言う
誰かを「専門家」に仕立て上げることがよくある。仕立て上げられた人は何でも知っている前提で何でも聞かれる。しかし、人は何でも知っていることはできないので、知りもしないことを聞かれて困ってしまう。そういう状況になったら、知らないことではなく、知っていることを代わりに答える。聞き手はそれであなたが今答えを持っていないが、いつか答えを見つけてくれるだろうと思って十分満足する。完璧な答えはなかったが、それに十分近いところにいると思ってくれる。
15. あなたのやっていることを100%理解する人はいない
ほとんどのスタートアップは倒産する。何が起こるか100%わかっていればそんなことにはならない。
世界は、たくさんの人々が試行錯誤して失敗して、たまに成功した結果でできている。次どうなるか知っている人はいない。何人かは不確実性の中でプレイするし、しない人もいる。あなたがうまくいくかわからないことをやってみるのは詐欺ではない。あなたはヒーローだ。
16. 動き続けろ
詐欺師症候群は動き続けている限り生存できない。動き続けることは、あなたが詐欺師でないことを証明する。
17. 変わり続けろ
あなたの考えは、新しい情報に接するたびに変わる。身体的にも生活習慣に応じて変わる。よりよく変わろうとし続ければより良くなる。
18. 一貫性なんてない
相手によって話し方、話す内容を変えることは普通のことだ。詐欺師症候群はあなたがうそつきだとか、一貫性がないとか言うかもしれないが、じゃあ一貫性とは?そんなものはない。
19. 肩書きではなく中身を見ろ
「専門家」とは、周りの人がそのように呼ぶことに決めたんだ、ということしか意味しない。「PhD」は普通の人より長く大学に通ってごく狭い領域について深い知識を得たということしか意味しない。肩書きで自分を判断するな。肩書きを身に着けたとしても詐欺師症候群は治りはしない。
20. 「いま私、詐欺師みたいだ」と言える人をみつけろ
誰かに言えることは大きな助けになる。一緒に笑ってくれる人ならなおさらだ。
21. 嘘も方便
嘘笑いでも笑顔を作ってみたら気分が良くなることもある。
あなたが赤ちゃんだった時、歩こうとしては転んだが、歩けないのに歩こうとしてみるのは詐欺だったか?
シリコンバレーは、たぶんうまくいかないと思われたことに挑戦してみた人たちが築いた。そういう人たちに、そしてあなたに、挑戦し続けてもらわないといけない。詐欺師のような気がしようがしまいがに関わらず。
以上
(英語難しいな...かなりの意訳です)